アーティスト/DJ/研究者。AIを用いた人間の創造性の拡張を研究と作品制作の両面から模索。これまでに手がけた作品は、ニューヨークMoMA、ロンドン・バービカンセンター、NTT InterCommunication Center、アルスエレクトロニカなどで展示されている。音楽作品としては、PROGRESSIVE FOrMなどのレーベルからのNao Tokui名義でのリリースや、故Nujabesとのコラボレーション作品がある。
2021年1月には、これまでの活動をまとめた『創るためのAI 機械と創造性のはてしない物語』(BNN)を出版し、2021年度大川出版賞を受賞した。
Nao Tokui JP — Emergent Rhythm (AI Generative Live Set)
AI DJは、AIによるDJパフォーマンスの未来を探るプロジェクト。最初は、AI DJとしてAIによる選曲システムを開発。第2弾では、ステージ上で数個のAIモデルを活用し、リアルタイムに記号音楽(MIDI)を生成することに成功した。その際、人間のDJ(徳井)が生成AIモデルやドラムマシンの各種パラメータを制御した。今回はさらに一歩進んで、ステージ上でほぼリアルタイムに音声を生成するAIモデルを展開することを目指す。演奏中に聞こえてくるのは、すべて純粋なAI生成音となる(シンセサイザーもドラムマシンもありません)。
今回の公演「Emergent Rhythm」では、人間のDJはDisk JockyではなくAJ、つまり「AI Jocky」となり、AIが生成するオーディオストリームをリアルタイムで手なずけ、乗りこなすことが期待される。AIによるオーディオ生成と「モーフィング」の際立った特徴は、観客にユニークで別世界のような音体験さえも提供する。
レーベル
Qosmo / Surf on Entropy