Masayoshi Fujitajp
Masayoshi Fujitaはヴィブラフォン、マリンバ奏者、作曲家。幼少期より演奏していたドラムからヴィブラフォンへ転向後、伝統的な演奏スタイルやテクニック、作曲法にとらわれる事なく唯一無二の音とヴィブラフォンの新たなる可能性を追い求める。2006年よりドイツ・ベルリンに拠点を移し、オリジナル作品の作曲・演奏活動を開始。イギリス・ロンドンのレーベルErased Tapesからアルバムをリリースし、ヨーロッパをはじめ世界各国でのコンサートやフェスティバルなどに出演する。その他、映画やブランドのイメージビデオなど様々な映像作品への音楽提供も手がける。これまで10枚のアルバムをリリース。日本では、2016年にゴンチチの三上雅彦氏とコラボレーションアルバム『Conjecture』を発表。2020年1月末、13年間暮らしたベルリンを離れ、自然の中で制作活動をするという長年の夢を叶えるため兵庫県香美町に移住。山の上の集落にスタジオを構え、その雄大な自然からインスピレーションを受けながら新たな音を世界に発信していく。
時に楽器の上に様々な物をのせて演奏する「プリペアド」という手法を用い、ヴィブラフォンの持つ独特の音色にさらなる色どりと響きを与えている。しばしば映像的と評される彼の音楽は、霧の深遠さと静けさ、荘厳な山々などからインスピレーションを受けた独特の雰囲気と世界観を持ち、まるで物語の挿絵のように聴く者の脳裏にその情景と物語とを映しだす。また同時に、ヴィブラフォンという比較的新しい楽器の未開拓の美しさを探求し、オーケストレーションや音楽それ自体の新たなる魅力を追い求める。別名義であるel fogでは、様々な実験的アプローチを用いつつ、アコースティックとエレクトロニック及びアナログとデジタルの狭間で、ヴィブラフォンとエレクトロニック・ミュージックの融合を試みている。また、ドイツのエレクトロニック・ミュージックの重鎮Jan Jelinekとも継続的にコラボレーション作品を発表。全世界から高い評価を受け、様々な国のフェスティバルやライブに出演している。
2021年に発表した最新ソロアルバム『BirdAmbience』では、これまでに様々なプロジェクトで取り組んできたアコースティック・ヴィブラフォンやエレクトロニックな音、実験的、即興的な音楽性を統合しつつ、新たにマリンバを中心に据えパーカッションやドラムなども取り入れた、自身の集大成であり新境地ともいえるサウンドを展開。
レーベル
Erased Tapes Records, Faitiche